ロジウム価格について

  • 2021年7月27日

最高値の1gあたり10万円を越えた価格は、ここ数ヶ月で7万円代まで下がりました。

ロジウムが多く使用される小型商用車の増産と排気ガス規制の強化により需要が高まり、需給は逼迫、供給不足となり、記録的な価格をつけましたが、極端な供給不足は克服されつつあり、価格は最高値に戻る可能性は低いと思われます。

今後は、自動車生産の案件(半導体の不足やパンデミック)が解消され、今まで以上の需要拡大が予測されます。

供給側は、高いロジウム価格は、生産者にとって好機となり、南アやノリリスク鉱山は増産へ進みます。ただ、増産には時間と多額な投資が必要、一方の需要側の自動車触媒に使用する量の節約にも研究開発からテスト、認証までの時間がかかり、双方とも短期的には容易に解決されず、市場バランスを取り戻すには時間がかかることが予測され、引続きの需給逼迫状態は継続されると思われます。